そういえば最近なんにも書いてないなと思ったので、ちょびっと書いときます。
任天堂がDSソフト(Not 3DS)として出したポケモンタイピングDSというというタッチタイピングソフトの付属物として、Bluetoothキーボードがついてて、これがiPhoneやAndroid端末でも「非公式ながら」使えますよ、と任天堂の社長が言ってたよというお話。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1103/11/news029.html
「対応機種」みたいな考え方が日本に根付いたのは、もしかしたらNECのPC9801シリーズが日本中を支配していたころからかなーと思っているのだけど。ハードウェア同士でも、ソフトウェアにしても「対応機種」という言葉に縛られて、あるいは縛って製造販売されているけど、これって不健全だよなぁと思う。
このキーボード、たぶん梱包材や、あるいは取扱説明書には「DSで、かつポケモンタイピングDS以外には接続しないでください」とか「接続できません」とか「接続しても動作は保証しません」って書いてあるんだろうな。最後のはまだいいとしても、前二つの言い方ならそもそもBluetoothにすんなよとなるんだが、なんとなくそういうのも許される世の中。
Bluetooth自体が、いろいろな周辺機器を特に本体の区別なく自由に組み合わせるための通信技術なわけで、任天堂だろうがアップルだろうが関係ないのが基本中の基本なわけですよ。それを「自分のところで作った物以外認めない」ってのは、んじゃBluetoothにした意味があるの?と聞きたくもなるでしょ。メーカーは単に接続に関するトラブルを自社で受け付けるのが面倒なだけじゃない?はっきりそう言えばいいのに。「接続に関しては自己責任で。問い合わせはしないでください。」ってどうして書けないんだろう?
どことははっきり言えないが、とあるアプリ開発においてウェブ上のアプリとして開発され、その後iPhone、Androidと開発が進んできたものがあって、今とっても苦心しているご様子、というところがある。日本の会社。Androidあたりに開発の重心が移ってきてから、問い合わせられてくる話に「自分の(Android)機種でも動くか」「自分の(Android)で動かないのはなぜか」というのが増えてきた。Androidで開発してんなら、動くはずだろうと思ったが実際動かせない機種があるらしい。どうも端末メーカーの固有のハードウェア的特性を利用しているらしい。だがそれはユーザーにはあまり見えないところの話で(つまりハードウェアキー、カメラのAFボタンとか他社にない特別なインターフェイスとかを利用するような、ハードウェアとソフトウェアが固有のユニークキーを持っているような仕組み、ではないということ)伝わりにくいし、いいわけにもしにくい。オープンなプラットフォームで開発するということをわかっていないわけだ。それでいて、利用のための案内に「対応機種」を書き加えたりすることが面倒だと感じているから、自業自得といわざるを得ない。
オープンなプラットフォームに限らないけど、移植や展開を前提にした開発は、やはりジェネリックな仕様をあらゆる局面で貫き通せなければならないと思う。それは「対応機種」というものを廃する技術かとも思う。
「対応機種」を書かなくてもいいようにするには、大変なことは大変なんだと(いわば業界内の立場としても)わかっているけど、やっぱり目指して行かなくちゃいけないんじゃないのかなぁ。
うん、すごくとりとめなく書けたと思う。