操縦不能

誰が名づけたか私には 別れうた唄いの癖がある、COBYです。
ないない、ないですから>癖。
内田幹樹という作家さんがおられまして。元某A社の旅客機パイロットで教官という経歴の持ち主で、懸賞小説でデビュー、サスペンスなどを織り交ぜた航空機を舞台にした小説を書かれている人です。
機長からアナウンス」と「機長からアナウンス第2便」という2冊の航空業界のあれやこれやをつづったエッセイが面白く読んでいたのだけど、小説はまだ文庫化されてなくて残念だなぁと思ってたところ、2002年に発表された「操縦不能」がこの2月に新潮から文庫化された。
本屋で見つけて、おお出てんじゃん、と速攻で購入。
夜、寝る前に数ページくらい読もうかなと読み始めたら、3時間くらいで読了しちゃった。僕としてはものすごく珍しいです(笑)。どっちかっつーと遅読ですから。
航空業界の専門用語多発で、その手が苦手って人にはつらいかもしれませんが、ストーリーの流れが速くてパイロット的な思考スピード感が快感。状況がおおむね散漫と思われるところがないこともないですけど、航空業界に限らず官僚主義的な縦割り組織のあれやこれやが、リアリティを感じさせるところでもあります。

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