20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗

第三章じゃなくて、最終章なんですね。
ってことで、公開初日に見てきました。



第一章、第二章とみているので、最後もみますかね、と思いつつ、なにやら試写会ではラスト10分を見せなかったとか、いやらしい作戦が見え隠れするあたり、あまり好みではないんだけど。

もともと原作を全部読んでいて(でも最終章公開前に中古で売り飛ばしたw)、だからといって作品にも何にも思い入れみたいなものはまるでなし。
浦沢漫画は引っ張るんで読んでて飽きる。PLUTOはよくまとめられててよかった、というのと同じレベルで、映画も22巻分の漫画を3本の映画にまとめているわけで、ラストが新しくなったといっても、展開は速くて繰り返しも減らされてよかったと思う。
圧倒的に役者の技量が目立つ演出で、この配役でなければこのよさはでなかっただろうと思った。
そこらへんは、いずれも監督の腕、という感じか。

ただ最終章の原作とは違うというあたりは、微妙に話の展開や演出が間延びして見えて、原作部分は詰め込みすぎ、オリジナル部分はのんびりしすぎ、という色の違いが見えた。

面白いと思う部分と、なんじゃそりゃと思う部分。いい役者といまいちな役者。原作の部分とオリジナルな部分。そういうジレンマの中に成立している映画だったと思う。

#2009年10月23日追記
http://www.asahi.com/national/update/1023/NGY200910220034.html
朝日新聞の記事によると、町並みのロケ地は愛知県常滑市で行われたとのこと。これから観光資源としてアピールしていこうと地元では考えているというような記事。
最後のほうで、ケンヂが関門を通り抜けて、ケリをつけるために中心部へ向かっている途中に通りかかる古い町並みの情景だと思われるが、あれをスクリーンでみてて「ってこれ東京じゃないし」と思った。ああいうのは地方の町並みだし、東京のつまるところ「江戸時代から進化してきた下町」という原風景とは違うものなのだと思った。
埼玉か神奈川の奥のほうかと思ったけど、もっと西だったのね。やや納得しつつ、あの町並みに「20世紀少年」らしさは見えなかったということを思い出した、ので追記。

“20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗” への1件の返信

  1. 「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」旗は翻らなかった、散々の出来

    「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」★★★
    唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子主演
    堤幸彦監督、155分、2009年
            …

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