劇団四季ミュージカル・ドリーミング

既報のとおり(?)劇団四季ミュージカル・ドリーミングを見てきました。
沼尾いいよ沼尾。


「ドリーミング」は劇団四季のオリジナル作品で、原作はメーテルリンクの「青い鳥」。

作詞・作曲陣にイルカ、岩谷時子、小椋佳、鈴木邦彦、三木たかし、宮川泰・彬良親子と世間的にも名が通った人がずらり。演出はもちろんアサリたん。振り付けはかとちゃん。
主役のチルチルがアンデルセンなどでも子供役を好演していた大徳朋子、ミチルが岸本美香。ほとんど実質的な主役とも言えなくも無い狂言回し役的な光の精が善い魔女、沼尾みゆき。ここ最近メキメキ頭角を現している感じの田中彰孝が犬のチロー、同じく「春のめざめ」での活躍もいまだ記憶に新しい林香純が猫のチレット。ベリリューヌ、光川愛。母の愛と夜の女王が白木美貴子だった。
今回、とりあえずそれほど期待していなかったのでw 席をバルコニー席にしてみた。初めてのバルコニー席は、ひじをついて見下ろすように観るのが楽しい。ちと肩がこるが。
バルコニー席はつまるところ3階なので、音響的にはイマイチ。すこし遠すぎる感が。舞台上はほとんどくまなく見えるけど、演出的に上下に動いて迫力を出すようなものは残念ながらまったく感じず、やはり全体を俯瞰している感覚だけが特化している感じ。面白いといえば面白い。妙に早い時期に売り切れる理由もわからないではない。
このドリーミングにおいては、ややセットそのものが上下に立体感のあるものが多いので、有利な点と不利な点を感じた。例えば、夜の女王のときは左右の広がりと女王の高さのある位置関係を見渡しながら話が進む感じはよかったし、未来の国の子供たちは小さいからだで四つんばいになりながらも大きく動く踊りがよく見えた。樫の木の場面では、やや立体感にかけて、樫の木とチルチルたちの方とを何度も交互に向く狼たちの迫力が得られなかった。
ストーリー展開はややはしょり気味に進んでいくのが、興味をそぐ。場ごとの起承転結が、いつも結なしで次の場の始まりでさらりと語ってしまうのは、「なんだ」という気分にさせる。時間的な問題なのだろうけど、場そのものの取捨選択を考え直し、場ずつの話のまとまり感を高めてほしいと思う。
演者に関しては、主役の大徳朋子、岸本美香はともに普段子供役の準主役級が多いところで、この役柄も主役とはいいつつも大立ち回りもソロ(歌も踊りも)もほとんどないに等しいものなので、すっぽりと収まっているが収まりすぎているという感もある。まあそれは脚本や演出のせいでもあるので、二人の責任というには重過ぎる話かとは思う。
それに対して主役の二人と同じ程度に出ずっぱりで、狂言回しとして動く光の精である沼尾みゆきはここでもいい仕事をしていると感じた。喉を悪くしているという噂もあったのだが、やや声量に乏しい気はしたがかすんだり伸び悩むこともなく、いつものように情感のある(だがありすぎない)きれいな高音はベテランの域に達しているし、抑えの効いた演技も見ていて安心感がある。
田中彰孝と林香純の注目若手二人も突出しないバランスのいい演技で好感した。

ここまで書いてきて、なんとなく堅い書き方をしてしまってる自分がよくわからないが、放置。

とりあえずここまで。あとで追記するかもしれない。

“劇団四季ミュージカル・ドリーミング” への2件の返信

  1. 沼尾さんがチルチルミチルかと思いました。
    んなわけないw
    未来の国で子どもが
    「病気を3つ持っていくのさ!
    百日咳となんとかとなんとか!」
    って言うはずなんだけど、
    今だったら混合ワクチンで予防できるし、
    かかってしまったとしても治療できるのに、って医療技術の進歩ってすばらしいよなとか思うわけです。
    子どもたちの演技は良かった?
    サウンドオブミュージックも、子どもたち使うのかなぁ?

  2. 子供たち、良かったですよ。立ち膝で大変そうだったけどw
    「病気を三つ持っていくのさ!」の子が「うん!死んじゃうの!」というせりふのとき、1階の客(1~2人)から瞬間的に笑い声が聞こえてびっくり。しらけさせられたなぁ。
    カーテンコールのときは、沼尾さんが子供たちに合図したり促してたりして、保母さん状態で面白かったです。

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