キャリアはスマホを使ってほしいのかほしくないのか

総務省の口出しがあって、携帯電話料金の5000円切り、みたいな話があって、でも結局各キャリアから出てきたのはほんの少し値段は削って、データ量上限を抑えただけのもの。
つまりなにも安くはなっていないし、誰もよかったっていう話をしない話。

いちじきの通信不安定化が引き金になって、0.数パーセントのスパム並ユーザーを排除するために、通信に上限を付ける方向で進んできたここ数年だけど、月数ギガのユーザーまで制限に達してしまったら不便は不便、という状況。そこを制限したいわけじゃないんじゃないの?と思うのだが、なぜかキャリアはそんなところばっかり制限している。
高速になりました!動画もサクサクです!ゲームもやりたいほうだい!アプリダウンロードしほうだい!(ただし月数ギガで制限しますけど)って、やり方、なんか矛盾してませんかねえ、広告審査機構さん。

まあそもそも「1パケット何円」という謎の料金設定をまず改めろと思う。昔の設備と同じじゃないんだし、使用量も使用法も変わってきているのに、なぜか1パケットの値段はいまでも同じ。算出の仕方を教えて下さい、まず。

LTEになって通話品質もあがったから、通話し放題にします!ってのもまったく意味がわからない。ようは設備投資分を回収するために、通話しないユーザーからも定額にして毎月ガッチリいただきます、ということであって、ユーザーの利便性を選択した結果ではないわけだし。
通話定額するなというつもりはないが、ユーザーに選択させろと思う。2年縛りを続けるなら余計に。
通話も段階か、せめて以前のようになんらかのプランを用意してもいいじゃないか。自分は特に月の通話は10分程度でなんら定額にする必要がない。そのために何千円も出すわけないじゃない。
データ通信にしてもそうで、たくさん使いたいユーザーからたくさんいただけばいい。月に3Gも使わないユーザーからがっぽり取ろうとしたって嫌がられるの当たり前でしょう。老齢向けのスマホなんてたぶんそのくらい。子供が使い過ぎないように、というのであればそれ用のプランで上限5ギガでストップするオプションとか用意すればいいだけの話だし、3G黎明期にあったプランの考え方にどうして立ち戻れないんだろう。

電話本体の価格の上昇もあるだろうから、当時の3千円台にしろというつもりはないが、大量使用向けに1万円台、少量使用向けに3000円台というのがあっても別におかしくないんじゃない?と。