Operation Lune

「あの世紀の月面着陸はヤラセだった!しかもあの映像を作ったのはスタンリー・キューブリック!」
というまことしやかなネタが、テレ朝の大晦日プライムタイムだ(笑)。
元ネタはフランスのテレビ局が作った番組で、タイトルの題名だったわけで。
いやぁ、ルネの名前だ。うふふ。なんぞと思っている私は、もう立派な親ばかです。
というわけで、良いお年をお迎えくださいませ。

大晦日イヴ

ということで、大晦日イヴ(って、だからなんだそれ)は連れと羽目をはずして飲みに行こうという意味不明な企画を実行。
いや、本当は東京ミレナリオを見に行こうという、東京に暮らしながら人ごみが嫌いな僕にとってあり得ない企画が前提だったのだけど、夕ご飯を食べて、とりあえず何か飲まないとねぇ、とバーに入ったら、店員に「今ミレナリオの帰りですか?」などと聞かれ「一杯飲んだら、これから行こうかと」と生ぬるい笑顔で答えたら、「え?もう終わる時間ですよね!?」と切り返される始末。
仕方ないので(?)、そのまま有楽町~銀座界隈のネオンをみながら銀座ミレナリオ(当社比)。あんがいフラフラになりながら、この店はいついっても腰が引けてるとか、あのバーテンダーはシェイカー振りすぎだろう明らかに、とか銀座の街角をでかい声でダメ出ししながらハシゴしまくってました。
おかげで電車が途中までで、歩いて帰る羽目に。羽目をはずしたつもりが、はずれきっておりました。
さて、除夜の鐘企画のネタを書かないとな。

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The Last Good Kiss.

酒の出てくる小説は数多ある。
数多ある中でも、僕の心の中に小さいながらもきちんと足跡を残したまま、それが消えない小説のうちのひとつが、ジェイムズ・クラムリーの「さらば甘きくちづけ(The Last Good Kiss)」だ。
冒頭、主人公スルーが、依頼人である女からその夫である作家のトラハーンをカリフォルニア州ソノマにある、ぼろくて薄汚れているようなバーで、見つける。
その傍らで灰皿に注いでもらったビールを舐める酔っ払ったファイアボール・ロバーツ。アル中のブルドッグ。
そして流されるようにスルーは、バーの女主人からの依頼で女主人の娘を探しにでる。酔っ払いの作家トラハーンと、酔っ払いの犬ファイアボール・ロバーツと、ワイルドターキー1パイント瓶と一緒に。
レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ(The Long Good-bye)」へのオマージュと著者自身が名言するとおり、その端々に現れるチャンドラー「スタイル」とも言うべき乾いた文体と精緻な筆力は、あるいは時代が時代であれば、チャンドラーと肩を並べたであろう妄想もしたくなる。いや、時代が違ったからこそ、著者はチャンドラーに出会えたし、そのオマージュを作り出すことができたのだろうか。そしてそのオマージュたる部分からの逸脱もまた、すばらしい。虚無的なチャンドラーのヒーローに似ているにしても、関わる人々に深い入りしてしまう「スルー」の感性は、もっと現代的で、70年代的だ。
読み終わる頃には、酒庫にバーボンは何があったか、ワイルドターキーはあったか、いや、気分的にはJTSブラウンか、あるいはオールドクロウか、などという思いが頭をよぎる。
ああ、長らく読み返してなかった。
休みも長いし、久しぶりに引っ張りだして読んでみるか。

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寝姿一考

lune.jpgゆうべ、そろそろ寝ようかいのぉ、とルネを見ると、あられもない格好。
あられもないというより、猫の寝姿としてそれはどーよという気がしなくも無い。いやまあ、安全と安心の表れね、なんて納得しつつ、カメラのシャッターを押す親馬鹿。
最近、というかここ1~2ヶ月くらいは夜も寒いので、ルネが布団の中に入ってくる。
最初のウチは僕が布団を開けてあげると、素直にするりと入ってきて「ういやつよのぉ」などと言っておったのだが、いつごろか寝相のせいで踏み潰そうとしてしまったか、妙に警戒して入ってこなくなった。
そうなると、夜半、僕が寝静まると布団の上、すなわち僕の体の上に乗って寝るので、苦しい。それならよほど中に入って腕枕のほうがなんぼかよろしい。
といういことで出来る限り入ってもらいたいのだが、やはり警戒して入ってくれない。いいよもう、と逆ギレして布団を閉じると、うっと行き詰る顔をするルネ。そうしてからもう一度布団を開けてあげるとするりと入ってくるのだ。なんだかそれが儀式めいていて面倒くさい(笑)。
僕が二度目に布団を開けるのを忘れるとか、ルネがふいっとカリカリを食べに行ったりしてしまうと、そのまま僕は寝てしまうことがある。
そうすると、1時間後くらいだろうか、ルネが無理やり僕の首元に顔を突っ込んで、暖をとりながら寝ようとするのだ。まったくもって強引な所業で、こちらの顔中にルネは顔やら尻尾やらをこすりつけてくるので激しくくすぐったいし、鼻のつべたいのがのどやら肩口やらにくっつくし、起きるなというほうが無理なのである。
んがぁ!と暴れそうになるのを抑え、布団を開けてあげると「はじめっからそうしたったらええのや」とでも言いたげに、ルネは所定の位置に収まる。はじめっからそうしてほしいのはこっちだわい。
そうやってようやく各自が所定の位置について、惰眠をむさぼるか体制に入る頃、すでに目覚まし時計はその仕事に向かってラストスパートをかけているのだ。
おかげで毎日眠かったもの。年末年始の休暇は、思う存分、寝かせてもらうよ。

A Day In My Life.

今日は仕事納め。大掃除と納会をしてきました。
地方出身者も多い会社だというのに、なにも月曜にしなくたって。ぷんすか。
最初のころは特に何も感じず、それなりに飲んで騒いで今年一年はどーだったとか来年はどーだとかいう話をしていた納会が、ここ最近ひどく辛い。
酒が不味いのに耐えられない体質になってきたようだ。
それでなくても新入社員の歓迎会とか、送別会の類、忘年会や新年会など、大掛かりであればあるほど、行きたくない。納会もそのひとつだな。とりあえず、礼節としてやらなければならない程度にはするけれども。
このくらいの歳になると、それがたとえ自分で面白いとまるで思っていなくても、司会が何かふれば笑うし盛り上がって見せたりもする。わざとだ。場を盛り上げる「作業」だ。人それぞれかもしれないけど(笑)。どうもそういう風に染み付いてしまっているものがあるみたいだ。
だが、今の若い子(などという時点で既にかなり歳を取った証なんだろうけど)たちはまったくお構いなしだ。面白ければ笑うし、面白くなければうんともすんともいわない。会に参加してあげているだけでも感謝してくれとでも言いそうな勢いでさえある。
時代だなぁ、といってしまえばそれまでだし、そうでない人も世の中にはたくさんいて、偶然ウチの会社にそういうのが増えてしまったのだろうとは思うけど。
不況のせいもあり、年々納会に供されるつまみの類も貧相になっていく。酒も昔はワインやシャンパンまで出していたのが、いまじゃビール2ケースとか言い出すしまつだし(苦笑)。
そうやって、2ケースだけのサッポロ黒ラベルを飲みながら、ぼんやり考えていた。これもまた、これから何度も繰り返す、ただ1日のひとつに過ぎないんだと。

snow.jpgつーか、本当に雪降ったんすね。
今回の雪は、爆睡モードに移行済みで、完全に乗り遅れっつーか、見てなかったです。
雪は降ってるのを見るもんです。解け残っているのを見ても、なんにも面白くないです。