カプリチオーソ♪カンタービレ!

いまさらかもしれないがのだめカンタービレだ。
二ノ宮知子といえば、私にとっては「平成よっぱらい研究所」に終始していたのだが、ここ最近(結婚&蟄居してから?というもの)、2000年~2001年に講談社から「GREEN」、つづいて同社より「のだめカンタービレ」をコンスタントに連載。それまでの流行を追ったつもりまがいの「ギャグ」マンガとは違う、スコンと抜けた「コメディ」を生み出している。
のだめカンタービレは以前から気になっていたのだが、講談社のComicsKiss自体が微妙にマイナーで、単行本がそろっておいてないという点で手を出しそびれていたのだ。のだめカンタービレそのものの売れ行きがよいのか、最近では書店でも全巻平積みというところも増えてきた。
ストーリーとしては、このまま続けていくにしても最後の最後はどうなるんだいったい、と若干の不安は持たざるを得ないものの、まあそれもこのマンガに期待すべきことではなかろう、と無理やり自分を納得させてみる。
うん、なんか破滅的なキャラクター揃いの割りに、一話一話はあんがいすんなりとまとまっているところがいい。繰り返されるあるモチーフもおかしいし(笑)、いったいネームの段階で編集担当者はどういうつもりでOKを出すんだろう、と想像すると、おかしくておかしくてしょうがない(笑)。
そんな、かなり微妙な限界の線で、フラフラと歌っているのだめが楽しい、という感じで。


子供の頃の思い出に、オーケストラの指揮者を目指す千秋。しかしその現実は、飛行機に乗れない恐怖症で海外に出て行けないため、日本の音楽大学で教授や同期の学生と衝突を繰り返し、孤立する日々。
そんな中、思いもよらないピアニストと出会う。それがのだめ(野田恵)。そのピアノの音は、まさにカプリチオーソ・カンタービレ!(気ままに気まぐれに・歌うように) ピアノの才能以外はハチャメチャなのだめと、次第次第に集まり始める「類友」。

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