なんか知らんがへこむことばかり。
今、ポットのお湯を指にひっかけてしまいました。
熱い。
そういえば、こないだのオフで使った新宿三丁目の某アフリカンなバーの、シェフをやっているN君が言ってて、ほう、なるほど、と思ったのが
「バーテンダー手」と「シェフ手」がある。
ということ。
バーテンダーをしていると、仕込みを含めて営業中、ほとんどいつも氷を手にしていることになる。
氷を実際に手にしてみると、とてもじゃないけど長い時間持ちつづけることができない。特に氷塊とも言うべき大きさになってくると、手のひら全体で持たなければならないため、その冷たさといったらハンパでない。
それが、本職のバーテンダーは事も無げにこなす。大きな氷をしっかり握り、コツコツとピックで割り、ナイフで削ってまあるい氷に仕上げたりする。大概のバーテンダーはにっこり笑って「慣れるもんですよ」と言う。
シェフをしていると、わざわざグローブやタオルを巻いてから、なんて七面倒臭くなってくるから、アルミ無垢や鉄の取っ手を素手でつかむ。湯の温度を見たり、味を見たりするのに、今煮立っていた鍋からお玉で掬って指を入れる(直接入れる人もいるが・・・汗)。
そういったシェフたちも、にっこり笑って「慣れるもんですよ」と言う。
N君はもともとはバーテンダーとして入ったが、前任が辞めたのでヘルプ的にキッチンに入ったが、そのまま居着いてしまって1年半。
手はすっかりシェフの手になっちゃいましたよ、と苦笑いした。
鍋やフライパンを素手で握れるようになったが、ちょっとバーテンダーが外している間に入ったドリンクの注文を、代わりに作るときは氷を持てない自分に気づくと。
なるほどねぇ、などと相打ち。
そんなN君ももうすぐ独立して自分の店を持つ。シェフか、バーテンダーか、自分の店ではどっちをやるんだろう?

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