蒼天航路30巻

川本喜八郎の人形以来、三国志のファンだけど、物語として一番面白いのはこの「蒼天航路」かもしれんなぁ、という気がしないでもない。
30巻、まもなく終焉という気配がしないでもない。実際、内容もかなりスピードを上げている感じ。
まあ三国時代っていっても、実際に劉備・曹操・孫権の三人が三つ巴になっていたのはごくわずかな時代で、三つ巴になるまでがながく、三つ巴が崩れはじめてから完全になくなるまでが長い話なんだよね。
蒼天航路はその中でも曹操を中心に据えた物語。
かなりこなれた人物設定が読み手を大人に限定してくれている。多少勢いや、後々のことを考えない描きようもあるけれど、それはまあ「エンターティンメント」という姿勢でみれば許せるかな。
「演義」ではどうしてもはしょられていた部分などを掘り起こしている点でも読み込みを求めるが、逆に「お決まり」的「お約束」的な部分でかけているところもあり、ちょっと違和感を感じなくもない。○統(○はマダレ广に龍)がなぁ・・・(笑)。
ともあれ、最後まで読み通したい逸品。

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