[ 週刊文春:販売差し止め仮処分に懸念の声 ]
田中元外相の長女の離婚に関する記事を掲載した週刊文春に対して、東京地裁が販売差し止めの仮処分を出したことで、上智大のメディア法・田島康泰教授は
「最高裁はプライバシーの侵害だけを理由とする差し止めはまだ認めていない。検閲につながりかねない問題であり、重大な要件を課さない限り、差し止めは認めるべきではなく、今回のケースも詳細な検証が必要だ」
などと語っているという記事(斜体は文中より引用)。
・・・つーか、じゃあ、出版は出版でさせておいて、後からプライバシー侵害だと認定されたなら、どうしろっていうんですかね、この学者さんとかは。
プライバシー侵害って、あらかじめそれが防げるならばそれに越したことのないものじゃない?っつーか、犯罪や災害、あらゆる災厄というものは未然に防ぐことができるなら、それに越したことはないじゃないか。
最近の警察の活動にしてもそうだけど、防犯意識ってなさ過ぎないか?日本人って。
検閲がいいことだとは言うつもりは毛頭ないが、差し止めの仮処分というのは違法なことが行われるかもしれない状況において、それをあらかじめ防ぎ、ことが起こった場合に被害をこうむる人を保護しようということだろう?
それを「認めるべきでない」っていう感性に、疑問。
裁判所の判断が確定していない「容疑者」を犯罪者と断定して自ら裁こうとするマスメディアの異常さと、学者も含めたこの裁判システムへの理解度の低さ、みんなどうかしたほうがいいんじゃない?
この場合、週刊誌だってとこが問題なんだよね。
一般の書籍と違って少なくとも来週には店頭から
消えるんだから、そういう雑誌が仮処分を受けたというのは
法曹界で暴挙と思う人は少なくないはず。(決定したのは
どうせ若い裁判官だったのではと推察)
田中さんの娘さんが私人であったとしても、田中家の
一員とみれば記事対象になってしまうのは多少
しょうがないかと思ってみたり。
でも、田中さんちもそうそう騒ぎたてなくてもいいんじゃない?
無視してれば世の中こんなに文春やら田中さんちの
離婚問題なんて注目しなかったと思うんだけど。どうも
田中まきこさんがらみって、騒ぐから問題が大きくなって
いく傾向にあるような気がして。
てな感じで。
あ~、それより室井滋とかのエッセイが読みたかったよ~~~
> 騒ぐから問題が大きくなっていく傾向にある
あー、それはあるかも。
つーか、公人か私人かという断定以前に、プライバシーを晒してしまってもかまわない、後でそれが正しいかどうか検討するべきだ、という感覚が僕には理解できない。公人であるなら晒されても文句はいえず、私人であるならプライバシーを守るべき、という原則があるのに・・・。論理的に破綻してませんか?ということ。前提があるのに、それを無視してことを進め、後から前提として正しかったか論議しようということですよね、それって。
法として「仮処分」という方法論があるんだから、それはそれで認めるべきでしょう?というのもある。
仮処分の内容がどうあれ、それは法のもとに執行されたことなんだから、とりあえず従うべきでしょう?そしてそれによって損害を被る人が不服申し立てをするべきで、宰相がグダグダ言うべきことじゃない。マスコミといってもそれを構成しているのは個々の私人でしょ?自分たちの投じた一票の結果、こういう立法行政司法のシステムが成立しているんだから、それには従うべきでしょ。アナーキストじゃないんだから。
そして、その記事を見てきた某「も」が「たいしたことなかった」というだけあって、実際内容はたいしたことなさそうで、別に発禁受けたから社会悪が跋扈する世の中になっちまうというわけでもなし、かつ発禁にするほどの内容でもなし、という現状で、がーがー騒いでいる連中が理解できない、というところで。
たいしたことない記事ならほっときゃいいのにね。
まきこさん、文春嫌いだから娘にまで及んで
キレたんだろう。
私は、週刊誌の記事なんてどこまで信憑性があるのか
疑わしいと思っているわけで、確かに、そんな記事で
ここまで大事になっちゃうのはどうかと。
ま、個人的には週刊誌が発禁になるっていうのは
異常なような気がするけどね。週刊誌だからこそ
仮処分であわてて差し止めたのは当然、という論調も
あったけど、私はどうせ読み捨てレベルの週刊誌なのに
という感じ。
僕はまあ、発禁に値するかどうかは別にどうでもよかったりするのよね(笑)。
マスコミの怒りっぷりが気持ちわるーいって感じで(笑)。