すりゃいいってもんじゃないから

賞味期限なんかの表記を間違ってしまった食品を回収したとか、そういう話はここ1年くらい後を絶たない。
最初のウチは確かに「回収も当然だろう」ってくらいの事件が多かったのだけど、最近はなんだか食品会社が逆に過敏になって、誤表記だけど実質的に問題のないものも回収しているらしいのだ(asahi.comの記事「誤表示食品、過敏に回収 食べられるのに廃棄も」より)。
賞味期間が2年の食品を、1年と誤表記してしまったのを、再包装した際2年に戻したが、それに気づいた消費者から「改ざんでは」と言われ、回収することになった。
誤表記は確かに問題だが、消費者の過剰な反応のせいで、企業側はひどく苦しい状況に陥っているような気がする。消費者のための製品を作るのは当然だが、だからといって、消費者が企業を即刻的に断罪する権利を持つわけではない。
消費者たちは、まるで自分が全消費者を代表しているような気分で、保健所やマスコミに誤表記を告発しているかのようだ。気づいたら、まあ保健所に報告するなり相談するのは当然としても、真実がわかったのならそれでよしとするべきなのではないだろうか。

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