ド疲れた

おととい、買ってはあったけど読まず(読めず)にいた須藤真澄の「長い長いさんぽ」を読んだ。
今、これを書くためにその時のことを思い出そうとするだけで、すでに涙が出そうになる。
「長い長いさんぽ」は、漫画家須藤真澄の飼い猫「ゆず」が他界する数年間の間に発表された漫画作品を、集めて綴じられたものだ。これまで93年発刊「ゆず」などで知られていた飼い猫「ゆず」の死の際のその須藤真澄の心情を露わにするこれは、つまり猫と暮らすものが必ず感じる「遅すぎる」という思いが、まさに具現されている。
人のでさえ、命あるものの生き死にについてなるべく疎遠でありたいと思う僕であっても、やがて訪れるであろうわが身とわが身の回りの生き死にに、それであってもなるべく平素として対峙したいと願っている。だから僕は、もう一度この本のページをめくることはできないかもしれない。
それから、長年に渡って続いてきた王欣太の「蒼天航路」が、前代未聞の単行本2巻同時発売で完結となった。当然、読者は(僕のように単行本だけで読んでいるものは特に)この怒涛の最終幕を、2巻続けて読む羽目になる。
毒気のある漫画は当然、読み手に毒を送りこむが、この漫画は毒気というより体力が間に介在する漫画な気がする。たぶん書いてるほうも書き終わると疲労困憊なのではないかと思うのだが、それを読んでるこちらもやたらに疲れる。読み疲れというより、頭で理解するために体力を消耗しているという感じだ。
当然、ラストなんて濃いも濃い、特濃のあたりを2巻も続けて読まされるわけだから、こちらの体力も激しく消耗した。特に前段の「長い長いさんぽ」の疲れからまだ回復しきっていなかった僕としては、もうどうにもこうにも、という状態だ。
なので、もう何かまとめの言葉もかけない。ということにしておく。
そして、当分、漫画が読めないかもしれない。ということにしておく。

2005年1月のコミック購入予定

01/13 講談社 のだめカンタービレ 14 二ノ宮知子
01/16 エンターブレイン 長い長いさんぽ 須藤真澄
01/17 講談社 修羅の刻 15 川原正敏
01/23 講談社 蒼天航路 35 王欣太
01/23 講談社 蒼天航路 36(完) 王欣太
01/27 白泉社 グレイッシュメロディ 水樹和佳子
01/30 エンターブレイン 庭先案内 1 須藤真澄
水樹和佳子の新作がうれしい。
蒼天航路はラス前とラスが同時ですか?まじですか?
須藤真澄2作や、ここには書かなかったけどあさりよしとおのHAL新装版なんかの、書籍扱本はウチの近所の本屋では入荷望み薄。遠出しないとなぁ。

12月のねらい目

12/05 小学館 鉄腕バーディー(11) ゆうきまさみ
12/中 チクマ秀版社 パシパエーの宴 とり・みき
12/16 講談社 エア・ギア(12) 大暮維人
12/16 白泉社 ボクを包む月の光 「ぼく地球」次世代編(2) 日渡早紀
12/22 講談社 ジパング(21) かわぐちかいじ
12/26 角川書店 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(11) 安彦良和
12/26 小学館 テレキネシス 山手テレビキネマ室(2) 芳崎せいむ
12/26 双葉社 新訂版)えひもせす 杉浦日向子

11月のねらい目

そんなわけで11月分。ちょっと少なめ。
11/17 講談社 ヴィンランド・サガ 2 幸村誠
11/18 集英社 GANTZ 18 奥浩哉
11/18 集英社 天上天下 14 大暮維人
11/22 講談社 GUNSMITH CATS BURST 2 園田健一
11/22 メディアファクトリー アタゴオルは猫の森 9 ますむら・ひろし
11/30 小学館 MOON LIGHT MILE 11 太田垣康男
11/下 チクマ秀版社 山の音 とり・みき
見落としているのかなぁ。後でもう一回見直そう。
とり・みきの「山の音」は総集編とかですかね。巻号数なしで書籍扱い、1680円。保存版としてなら買ってもいいかな。
最近、というかずいぶん前からだけど、雑誌そのものをまったく見なくなってしまったので、後で「あれ?これって終わってたのか」と気づかされるものがちょくちょくある(笑)。ひかわきょうこの「彼方へ」なんかは代表例で、12巻か13巻かで作者体調不良で長期連載休止と聞いていたつもりだったのだが、2003年に14巻で完結していた。在庫をひっくり返して探さないと、自分が何巻まで持っていたかもわからん(笑)。
そういう意味では、「ヴィンランド・サガ」の幸村誠は、「プラネテス」はどうしちゃってるんですかね。
うーむ、ちゃんと雑誌も追ったほうがいいのかなぁ。

10月のねらい目

10/13 講談社 「のだめカンタービレ」キャラクターBOOK 二ノ宮知子
10/15 あおば出版 女たちの都 松苗あけみ
10/15 あおば出版 文鳥様と私 7 今市子
10/19 集英社 天上天下 14 大暮維人
10/21 講談社 GUNSMITH CATS Revised Edition 4 園田健一
10/26 角川書店 機動戦士ガンダムエコール・デュ・シエル 7 美樹本晴彦
10/26 角川書店 機動戦士ガンダムC.D.A. 若き彗星の肖像 6 北爪宏幸
10/28 小学館 20世紀少年 20 浦沢直樹
10/28 芳文社 大人の問題 今市子
遅くなりました。
って、浦沢直樹の20世紀少年20巻は、発売日変更になってたんですね。シツレイしました。

あいつとララバイ

前回のエントリで書いた「あいつとララバイ」の文庫は、出てたことは出てたみたいですねぇ。
でも流通数がかなり少ないような・・・。いまいち謎なんだけど。
んで、ふと古本でもあったらいいかなと思ってみたら、これが結構な値段。そりゃそうかー、30数巻もあるんだもんなー。ヤフオクとかなら、程度はかなり落ちるけど、安いのが。
悩むなぁ。
「あいつとララバイ」って、出だしからしばらくはバスケットボール&学園モノで面白くないんだよね(笑)。その後バイクネタに走っていくところからが面白いのよ。