荒俣宏の「知識人99人の死に方 」(角川ソフィア文庫)

なんとなく中野に本を探しに行って、特にこれといって何も見つからなかったが、このまま昼飯を食べに行くには手ぶらで気持が落ち着かないから、というような理由で手に取った荒俣宏の「知識人99人の死に方 」(角川ソフィア文庫)
知識人だっけ?という人も含まれているような(私見)気がするのでタイトルのストレートさはいかがなものかという気がしないでもない。
読んでいると八十云歳で大往生とか眠るように息をひきとったなんて書かれているのが、ちと寂しい気がしてくるほどに人間って劇的な死を見たがるもんなんだなぁ、という思いがする。つまりそれは編者か誰かの予期とは別に、「人の死」を読むうちに「自分の生」に気づかされたという感じか。
別に誰彼構わず読め!絶対に読め!などとは言わない。読む気があるなら、という程度で。

モスコミュール考

モスコミュールにして
と、彼女は言ったが、僕は心の中で、もっといいものを飲めばいいのに、と思っていた。
或る意味ではそれは、僕に任せてくれればいいのに、という思いと同じだった。
十数年も昔のこと。
そのとき、入れ込んでた女の子は、どちらかというと鈍感で、どちらかというと気が利かないタイプだった。いや、僕もそうだったんだろうな、その頃は。何しろ僕だって20代前半だったのだから。
いまでこそ、モスコミュールに自家製ジンジャーウォッカやジンジャエールを作って使うバーテンダーも増えたけど、その頃はまだ普通のウオッカにライムとウィルキンソン・ジンジャエールを使う程度がバーのモスコミュール。なんだろなぁ、この子、みたいなことを感じたんだな、僕は。かわいい子だったけど、固くてちょっと扱いにくい(笑)。
それ以来、毛嫌いしていた(笑)モスコミュールも、その最近流行のジンジャーウオッカのおかげで抜群にうまくなった。店ごとの個性がはっきりして、ドライにするも甘くするのも自由自在になった。
こういうのは技術革新と呼んでもいい。所詮は流行、という冷たい見方をしているバーテンダーもいるらしい(飽くまで伝聞ですが)けど、その人は個性的でまともなモスコミュールが作れるのか疑問だ。
カクテルに限ったことでもないだろうけど、レシピというのは「規定」でありながら「基本」であり、また同時に「基礎」であろう。そこから派生するレシピもまた同様。著作権や特許という概念とはあまりなじまない、そういうものが世の中にはあるのだということ。
しかし、いつも新ショウガが出始めた頃に自分でジンジャーウオッカを作ろうと思うのだが、新品のウオッカを買ってきて、少しだけ飲んで隙間を空けるという作業が、なんだか勿体無いというか億劫に感じるのだけど、僕だけなんだろうか・・・(笑)<たぶんそうだな。

カレンダーボーイ

とあるワンコ夫婦に絆されて、365calender.netに登録してみた。
個人情報を登録しにゃいかんのがちょっとアレだけど、面白いサイトだねぇ。
つか、カレンダー作成までは遠い道のりっぽい(笑)。
あ、投票もヨロシク(笑)。

佐世保バーガー

pandaさんに絆されて、ハンバーガー発祥の地、佐世保の味を忠実に再現したというザッツバーガーカフェの中野五差路店へ。
店は小さく、テーブル席が2つ、椅子は4つくらいしかない。カウンターがあるが、注文のためのカウンターでしかなく、ここで食べれそうにもない。テイクアウト待ちのため、店外にベンチが二つ置いてある。カウンターの中も狭いらしく、調理人である男の子と、受注と調理の仕上げをやっている女の子の計二人が身をよじってやり取りしている。
席が埋まっていたので、テイクアウトにする。一日限定10食だか15食だかというジャンボがまだあるようだったので、佐世保バーガー(つまるところ全部乗せということだ)をジャンボで頼む。ノーマルサイズの倍、ということでつまりダブルサイズ。1260円。うーむ、ちょっと高い気が。ノーマルは650円くらいだったかな。

しかし、直径12cmというパテとパンズ、5mm~8mmはありそうな厚切りのベーコン、トマト、レタス、たまねぎ、チーズに玉子焼きが挟まって、まあとにかくでかい。1200円という値段をどう見るかは人それぞれかなぁ。
少し全体的に塩っぽさ、辛っぽさが足りない感じがしなくもない。モスバーガーの「ソースで演出するゴージャスさ」というのに慣れきっているせいでしょうか?(笑)

いや、でもうまいです。逆にこのスタイルを売りに、既存のメジャーバーガー店に対抗していってもらいたい。

iPod mini 発売に長蛇の列

[ YOMIURI ON-LINE / 社会 / 「iPod mini(ミニ)」に長蛇の列 ]
長年、というか黎明期よりデジタルメディア・ポータブルオーディオプレイヤーというカテゴリーの製品を見てきて思うのだけど
 iPod miniってそんなに魅力的なモンじゃないぞ?
僕はゲイツ一派でもマカーでもなくて、そういう区別は意味がないと思っているので、予め。
iPod miniを買うくらいならノーマルのiPodの方が当然のように良いじゃないか。容量が半分なのに、サイズは半分じゃないし、値段も半分じゃない。この時期に出すものとしては、容量、サイズ、機能からみて、なんのアドバンテージもない。
ピンクだから?ゴールドだから?カラーリングで惹かれるものを感じる人がいることは否定しないけど、AppleといえばiMacのあの衝撃のボンダイブルー、iBook、iPodのホワイトの鮮烈さに比べて、僕にはくすんでさえ見える。若い女性がターゲット、などと書かれているが、ニュース映像を見る限り、並んで購入してうれしそうな顔をしている客は、その7~8割が男性に見える。
大手であるAppleやSONYがHDDポータブルプレイヤーを投入することで、時代がついにCDやMDからHDDなどのメディアに移行しようとしている、という認識が社会的に浸透してきたという見方で済ませておけばいいのだろうが。なんだか釈然としない。これ全員サクラじゃないよねぇ?(笑)
なんにせよ、だ。たかだか家電を買うのに、並んじゃダメだろ。