エクスクロス~魔境伝説~

エクスクロス~魔境伝説~
 というわけで、見てきたわけです。映画の日で1000円だったからね。
いろんな意味で「変な映画」でした。原作もこんななのか?というやや深そうな疑問も残りましたが、だからといってそこは深追いはせず、華麗にスルーします。
いつもいくシネコンは建物そのものが期限付きの借りあげらしく、どこか突貫的、適当な感じが見え隠れするつくりで、いくつかの劇場の音響はしょぼしょぼでDOLBYとかに怒られるんじゃね?なんて心配もアリな感じなのですが、今回この映画をみた劇場は無駄に音がでかくて、それだけがやや疲れました。叫び声とかも多いしね。
ホラーとかスリラーとかサスペンスとかいうカテゴリーでこの映画をみると、「ハァ?」という顔になることはまず間違いないので、心を真っ白に、空っぽにしてみることをお勧めします。
あ、映画そのものを「見なさい」とお勧めしているわけではないので、その辺はどうかご了承ください。よろしくおねがいします。

ボーン・アルティメイタム

見てきました。シリーズ3作目で、1~2作目をロクに見てないという意味では先週のバイオハザードと同じですけど。大変おもしろうございました。
それはそれとして、最近の映画のアクションシーンってスピード感を出すため、あるいは迫力を増すため、あるいはその足りなさを補うために、カメラを手持ちでブンブン振りながら撮ってるっつーか、まるで一緒に格闘でもしているかのように振り回す映像が多いですけど、あれがもう目がついていかなくて大変です(笑)。いやまあ、歳をとったというんでしょうが、でも急に動きが止まって相手の腹にナイフが刺さってるとかってことになると、「どこでナイフ出したんだよ」とノリ突っ込みしそうな勢い。
 いや、それは愚痴ですけどね(笑)。
エンドロールも終わって、劇場に明かりが戻ると、背後の席の年嵩の3人組がいきなり大きな声でいいました。「いやぁ、こりゃ4作目もあるな」
まったくないと思います。あるとしてもずいぶん話が変わるよな、そしたら。つーか、そんなことになったら見ない。

バイオハザードIII

って、今回のはサブタイトルはついてないんですね、日本では。原題は「RESIDENT EVIL “EXTINCTION”」。
ってなわけで、見てきました。
僕は個人的にはこういうのはあまり好きじゃないんだけど、好きな人は好きなのねーという感じでした。
同じ劇場にいる人たちも、僕たちと同じくらいでゲームの1作目から好きだとかいう感じのタイプと、若い(この映画はPG12で、多分そのぎりぎりあたり)子供(しかも男の子)が多い。
ややつじつまが合ってないなーとか気になっちゃうんだけど、そういうことは気にするなとうなに怒られたりしてました。ワタシ。
てか、この映画のプロモーションのためにテレビのインタビューに答えているミラ・ジョボビッチをみるたびに、この人は次はどうするんだろうと思うくらい、プッチプチになっちゃってて、ひとごとながら心配です(笑)。

ヘアスプレー

ブロードウェイミュージカルの映画化ってのはたくさんあるけど、ふと思い起こしてみると映画館でみるのはコレがはじめてかも。
ヘアスプレーというミュージカル自体は、僕の趣味かどうかという線の上にあって、舞台が見やすい状況なら見たかもしれないなーと思いつつ過ごしてたところで、映画化。
すんごく面白かった。久しぶりに、見ている時間が短いと感じた。
誰かは見ていいとか、こんな風に面白いとか、説明するのは無意味っていうか、つまんないことだなーと思う。
面白いんだから、見れば良いよとだけ言う。

EXMACHINA

士郎正宗によるコミック界の金字塔APPLESEEDの映画化、第二段。
前作同様士郎正宗による関与はアイデア等に限定されるような感じだけど、今回のはかなりツクリが良くなったというか、高度になったというのが全体に対するワタシの評価です。
士郎正宗原作のアニメ、映画化というのは多いけど、そのどれもが士郎正宗は積極的に関与しない形で作られていて、士郎正宗のファンである当初からのファンは、たぶん「士郎正宗が中心にいない○○○○(APPLESEEDでも攻殻機動隊でも)なんて・・・」と思うものだろう。積極的に関与しない理由はいろいろあるだろう。だが、ここに来てようやく士郎正宗が作ったのではない士郎正宗漫画が、形になってきたという感じがする。APPLESEEDでいえば、このEXMACHINAなのではないかと思う。
前作映画「APPLESEED」はやや「CGアニメっぽすぎ」感があって、ちょっと僕にはなじめなかったのだけど、その点が今回ではかなり緩和されていたと思う。CGを使う現代のアニメでは、CGっぽくするか、アニメっぽくするか、あるいは融合点をみつけるか、みたいな境界線の探索が行われているが、EXMACHINAではCGでアニメというものを追求した中で、その王道としての中心線を轟々と進んでいるようだ。
ストーリーはやや王道すぎるというか、わかり安すぎるのが難点で、士郎正宗ではありえないような恋愛沙汰が展開されるあたりは好みが分かれるところだとは思う。今回はジョン・ウーなどの映画畑の力線が働いているのか、かなり「映画的」な話の流れは、特に士郎正宗を意識しない人には受けるものだと思う。
映画館に向かう途中、ブリスターパックのフィギュアを見せ合っているオタク然とした青年二人を見かけて、ああいう彼らはEXMACHINAに「萌え」たりしないのだろうなと思った。実際、映画館ではシネコンの小さな150席の部屋でさえ、20人ほどしか席を埋められなかった。初日の第一回目の上演である。12時からの。
この80年代の漫画に端を発するCGアニメ映画は、マンガ/アニメというオタク文化からは一般作品とみられ、一般映画という文化からはオタク文化の一端と見られ、どちらからも敬遠されているのだなと思う。
残念ではある。

未来予想図

映画です。
まあ、なんですか、つまりは主役が見たいからってだけで見たわけです(笑)。
単に今、松下奈緒さんがすごくツボにハマってると、そういうことです。それだけです。
映画としても、それだけって感じが残念ではありますが。