美味い酒の定義

この酒はいい酒だ、なんて言われても、素直にそうですかと言えなくなってきた。
舌が馬鹿みたいになってきたのか、無駄に贅沢になってきたのかもしれない。
ドン・ペリニヨンだろうが、カミュだろうが、カロン・セギュールだろうが、スプリングバンクだろうが。
あるいは、どんなエリクシールもオードヴィも、意味なんてない。
値段が高い酒は「高級酒」でしかなくて、安い酒は「一般酒」でしかない。
真実、美味い酒というのは、隣に愛しているものが居る時に飲んでいる酒のことなのだ。
ふと、そんなことを思う。
あるいはただ、寂しがり屋なだけかもしれない。


でも、今はポールジローか、あるいは何か上等なフィーヌかマールが飲みたい。

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