北欧系

[ ittala ]
バーといえば、重厚なつやのある木製のカウンターに足の長いスツールや、あるいはぐっと落ち着いたシングルソファとか、大まかに言うと「アメリカン」なサロンや移民たちのパブがベースになったスタイルと、「ヨーロピアン」とも言うべきロンドンやパリのレストランやティールームをベースにしたスタイルが主だったものだろう。
自由が丘や青山、六本木などでは近未来的でプラスチックなスタイルや、60年代風、70年代風などの懐古主義的なスタイル、打ちっぱなしコンクリートの壁などをそのまま使う90年代的なスタイルのバーも多い。
主に前者ではクラシカルなグラスウェアが使われることが多いが、後者では自由に店のスタイルにあった印象のグラスウェアが使われる。
使いやすいかどうかは別にして(笑)、中には本当にいい印象を与えるグラスウェアもある。イッターラのグラスウェアは個人的に好きなブランド。北欧、フィンランドが拠点となる生活雑貨全般を扱う会社だが、デザイナーは多種多様多彩な国籍やバックボーン、指向性を持つ人たちが集まっている。もともと北欧系デザイン全体が好きな僕としては、イッターラに転ぶのも時間の問題だったのだけど(笑)。最初にグルシック(コンスタンティン・グルシック:イッターラのデザイナー)のグラスのシンプルさに魅せられて以来。
こういったスタイルのデザインは、華美な印象を一瞬与えるものの、よくよく見回すと非常にシンプルで、余計な線がないということに気づくことができる、という感じがする。時折突拍子も無いものに見えるのに、生活の中においてみるとしっくりと収まってみせる。そういうところが好きだ。


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