泡立つ季節

季節柄、シャンパンは何にしようという話を聞かれることが多くなります。僕はプロではないので、好みに合わせていろいろ薦めてあげることはできないのですが。
いわゆるシャンパンであるところの、フランス、シャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインでもピンからキリまでありますし、世界的にみてもたくさんのスパークリングワインが生産されています。
シャンパンは、その世界に誇るスパークリングワイの総本山としての威信をかけて、原料ブドウに由来する香りと味わいをベースとしながらもドライで口当たりの爽やかな、それだけでもおなか一杯になりそうな(笑)シャンパンに傾倒しています。特にプレステージシャンパンとも言うべきヴーヴ・クリコ、モエ・エ・シャンドン、クリュグ、ルイ・ロデレールといった有名銘柄では、その傾向が非常に強く現れます。特に辛口で、イースト(醗酵に使われる酵母)の味が良く出ているものが「それらしい」というふうに受け取られます。
個人的には、これらのプレステージシャンパンに、ブルゴーニュ公家レーテル伯フィリップの名がつけられた「フィリップ・ド・ブルゴーニュ・クレーム・ド・カシス」をあわせたキールロワイヤルを女性にはお勧めしています。
もっと軽めで、あるいは安くても、という場合で、特にシャンパーニュにこだわらないというのであれば、イタリアのプロセッコなども気軽で良いのではないかと思います。スパークリングワインというと、どうしてもシャンパンへと行き着いてしまうのは確かなのですが、サンタ・マルゲリータ・プロセッコなど、シャンパーニュとは違う製法が生み出す果実味などのゴージャスさは忘れられない特徴だと思います。
まだまだ飲み慣れないため、辛口のスパークリングワインが苦手、という人もいます。
そのような場合は無理にシャンパーニュでは選ばず、アスティ・スプマンテなどから選ぶと安心。甘口のスパークリングワインで度数も10度以下のものがほとんどだから、ビール程度の酔い口ですいすい飲めますし、あるいはモスカート・ダスティにすればスパークリングワインとも違って発泡も弱くさらに飲みやすくなっています。
この季節はパーティドリンクにこういったものを選ぶのでしょうが、せっかくのパーティなので気張ってゴージャスなシャンパンにするもよし、気取らずに飲みやすいイタリアンスパークリングにするもよし、ってところでしょうか。


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