苦い

[ DoblogのときのEntry ]
苦いものなんて、サンマのはらわたかゴーヤを思い出すくらいかもしれないですが、酒の世界では苦いものはかなり一般的。というかビールだって範疇としては苦味酒の一種ともいえるし。
苦味酒でよく知られているのは「カンパリ」。イタリアのリキュールで、苦い種類のオレンジの果皮やキャラウェイなどのハーブ、リンドウの根などを蒸留して苦味を出している。ソーダやオレンジで割って出すのはもはや居酒屋でも味わえる一般性。
似たものでフランスのスーズがある。ジェンシアンという野生のリンドウの根を使うリキュールで、黄色いカンパリとも言われている。
バーに行くとある意味確実にあるのが「アンゴスチュラ・ビタース」。ドイツ人軍医が胃薬として発明したリンドウの根のリキュール。主にカクテルにわずかばかり加えて、味の複雑味を増すために用いる。ビタースというのは苦いリキュールの総称で、オレンジ果皮を中心にしたもっと甘みのあるもので「オレンジ・ビタース」と言うものがあるが、同じビタースでも味わいはまったく別物。フランス語のアメールやイタリア語のアマーロも同じ意味。
「自由」で紹介したフライハイトに用いられている「ウンダーベルグ」もドイツの酒。これは実際いまでも、ドイツのキヨスクに行くと売っていて、胃薬として通用しているというウワサ。本当なんですかね?
これは糖分もかなりあって甘苦い味。アルコールがなければ、本当にソルマ○クな味わい(笑)。
他にもチナール(Cynar)、アメール・ピコン(Amer Picon)、ラマゾッティ(Ramazotti)、フェルネ・ブランカ(Fernet Branca)など、苦味酒は枚挙に暇がありません。僕は、バーで一杯飲んでおくと、その後、胃の調子がよくなって、次の酒がうまくなるという利点もあって(笑)、時折気分を変えるために飲んだりもします。
そのままでもいいですし、簡単にソーダで割ったり柑橘系ジュースで割るもよし、なんだか体によさそうな気がしてくる(笑)苦いものワールドを楽しんでみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です