夏空の下

DSC01821_edited.jpg[ Doblog夏祭り! ]

ってなこって、いけるかどうかわからなかったので表明してなかったんですが、土壇場で午前中に時間が出来たので行ってきました、Doblog夏祭り!
つーか、受付に行ったらすでに出来上がったkyouhei君が。こちらも「アクシデント」で急遽参加(笑)。

そして、模擬店をひやかしつつ、ビールとたこ焼き。熱々でうまかったです。久しぶりにこういう暑い日の空の下でビールなんて飲んだなぁ、とか。
実はこの場所、某レシピサイト系のBBQオフで使った場所と一緒だったりして(笑)。あの時は牡蠣やら鍋やら鴨やら山ほどの酒やら、食う飲むということのためだけに広い場所が必要だったのではないかと自問したりもしたわけですが(笑)。あと酔っ払って倒れるため?(笑)
しかし、今回は残念ながら、時間に限りがあって、午後イチでおいとまを。
皆楽しそうにやってて、よかったよかった。

巨人、ファイル交換、卵焼き

[ ITmedia エンタープライズ:米控訴裁、ファイル交換ソフトの著作権侵害責任を否定 ]
[ asahi.com 文化芸能:7月の巨人戦平均視聴率が過去最低、中盤に異例の低さ ]
前から思ってたけど、おんなじ内容に見えるね。
音楽業界は業績低迷している理由をファイル交換のせいにして、攻撃を続けている。違法に交換されるコンテンツが、本来あるべき姿でのコンテンツ購入を阻害している、つまり手に入れているユーザーの数は変わらないが、金を出さずに得ているユーザーが増えているのだといいたいわけだ。
日本プロ野球は巨人戦の視聴率が低迷している。低迷しているのは巨人戦に限らず、パ・リーグの観客数も低迷していて、それこそ合併しなければならないほど経営は苦しい。そして、合併統合が進めば、2リーグ制を維持できなくなり、自ずとリーグ統合も起こりえるという。
どちらも本当の原因を見ないようにしながら、スケープゴートを選び出して、それを追いかければすべてことが済むように考えているようだ。たぶん、それしか見えてないのだろうし、見るつもりもあまりないのだろう。
結局のところ、その本質(野球であれば選手一人一人のプレイ、音楽であれば歌手一人一人のプレイ)がユーザー(視聴者、聴取者)を満足させるパフォーマンスであるなら金を払う妥当性が生まれ、魅了させる能力であるなら引き寄せられる魅力が生まれるのだ。
浅はかな自己正当化論で、強引に周囲を説き伏せようとしても、誰も納得などしないものだ。

Femme Fatale

「世界が終わろうとしている。
  なのに僕らは別々の家に帰る。」
たかがアイドル、と思うかもしれない。だけど、村上龍が「斉藤由貴は、処女詩集で本物の表現者になってしまった。(処女詩集『運命の女』より)」というように、斉藤由貴のその才能は、一抹ながらも非凡であると認めざるを得ない。
引用した詩の一文は、斉藤由貴が92年末に発売したアルバム『LOVE』に収めた「このまま」の一節。この後、搾り出すように2年後の94年、アルバム『Moi』を出して斉藤由貴の音楽活動は事実上の終焉を迎える。
ちなみにこの92年に、斉藤由貴は処女小説『透明な水』を発表、次ぐ93年は(今のところ)最後の詩集『双頭の月~運命の女II~』、『Moi』と同じ94年に(今のところ)最後の小説『Noisy』を発表して、ここでも創作活動を事実上停止している。その後に上梓された本はエッセイだけで、そのテーマは極私的な生活に基づいた物ばかりだ。
92年がどういう年だったのか、敢えて言うこともないだろう。
この「このまま」を10年ぶりくらいに聴いて、ふと肌に粟立つ思いをした。
痛み、それも極薄の手術用メスでさぁっと切り裂かれたかのような、哀しい痛みが、斉藤由貴の詩の中にある。切り裂かれてもなお、痛みに耐えかねてもなお、ペンを握り自分の言葉を捜し続けているかのように必死に、それで居てまるで存在しないかのような浮薄な存在感でもって、自らの姿を客観視して綴り続ける女。演技者であり、詩作者であるということは、つまりこういうことなのだろう。舞台で演じる自分を言葉に映し換えてみせるその冷徹な視線、語彙の清冽さ。
しかしもう92~94年ではない。時は移り変わって、すべては終末を迎えている。
すでに世界は終わってしまったし、僕らはそれぞれの家へと帰ってしまった。
このすべてが終わってしまった世界の中で、今、僕らは僕らの残骸としてい生きている。
たったそれだけのことなのに、何故こんなにも哀しいのだろう。

牛丼に思う。

昨日、1kgの牛肉を某業務用食材販売店で買い込んできて、大量に牛丼を作っていたのだけど
 「やっぱたまねぎはもう、染み染みに染みてて、くたっとしてるくらいが牛丼だよな」
と思いながら作って、実際にもうくたくたの染み染みまで行ったのですが、
牛丼の牛丼たるゆえんの牛丼は、
http://www.hayashiyuji.jp/dekako/img/yoshigyu.jpg
こうしてみるとあんまりくたくたの染み染みではない。
そんなことに気づいた夏の午後。